パソコンを買うと決めたら、具体的にどの機種を選ぶかの検討に入ります。初めて買う人はぐじゅぐじゅ悩み始めるとキリがないので、いくつかのポイントだけをチェックし、スパッと決めてしまうのがいいでしょう。
最初に決めなければならないのは、ノート型にするかデスクトップ型にするか。迷うことはありません。お金がある人はノート、お金がない人はデスクトップを買いましょう。
初めて買うパソコンはぜったいノートに限ります。理由を列挙しましょう。
とりわけ重要なのは1番です。パソコンを買ってしばらくのうちは絶対に分からないことだらけ。たとえ会社でバリバリとパソコンを使いこなしているような人でも、会社のパソコンとは細かいところに違いがあってきっと戸惑うことがあるはず。詳しい人が職場や学校にいたとしても、「すみません、うちまできて、パソコンの調子見てもらえませんか」なんて言いにくい(特に女性が男性に向かってこんなセリフを言うと、あらぬ誤解を招くことになります)。でも、ノートを持っていって「ちょっと教えてもらえますか」ならずっと気軽に頼めるでしょう。
とはいえ、ノートは値段が高い。デスクトップなら15万円でそこそこのが買えるのに、ノートだと20万円は下らない。価格帯の中心は20万円台後半です。10万円の価格差。だから、貧乏人はデスクトップを使え、となります。
デスクトップにはデスクトップのいいところもあって、後からいろんな機器を追加するのが簡単です(つまり拡張性が高い)。パソコン雑誌の評価では拡張性の有無が重要なポイントとなる傾向があります。だがしかし、大部分のユーザーにとっては関係のない話。パソコンのフタを開けてたり、ケーブルをつないだり、スイッチを切り替えたり、拡張とはきわめて面倒な作業です。お金があるのにデスクトップを選ぶというのは、機械いじりが三度の飯と同じくらい好きな人に違いありません。かくいう自分も、仕事だからこそパソコンの中をいじりますが、そうでなければベッドに寝っころがって、ノートでエッチなホームページめぐりでもしていたいところ。
まあ、最近はPCカードやUSBなど、ノートでも使える周辺機器が充実してきたので、以前に比べるとノートに機能を追加しやすくなっています。そういう意味でもノートをおすすめします。
ノート型かデスクトップ型かが決まれば、次は具体的な機種選びに入ります。ここでのポイントは、もっとも安い機種を選ぶか、さもなければもっとも売れている機種を選ぶことです。
もっとも安い機種を選ぶというのは、
という消極的な理由もありますが、
と積極的にとらえることもできます。実際に10万円以下のデスクトップでもCeleron・333MHzとか366MHzなんてCPUを搭載していて、十分すぎるほどのパワーを持っています。僕が今、仕事で使っているパソコンはCeleron・300MHzであり、10万円のパソコンにも負けていますが、別に処理速度に不満を感じることはありません。パソコンでやることと言えば電子メールとホームページと原稿書きぐらいだから、遅くても速くても関係ないんです。
ノートでも事情は同じで、CPUのスピードがワンランク上がっただけで数万円は高くなります。今、新品で売っているノートなら、どれを買ってもスピードは十分です。
一方では、初心者こそ性能が充実した高い機種を選ぶべきだという意見もあります。これはパソコンの処理能力が低かった3・4年前には当たっていたかもしれません。そのころに安い機種を買うと、処理能力の低さからとても快適に使えたものではなかったからです。今では全体のレベルが向上し、能力不足が悩みになることはまずありません。
より高速なパソコンが次々と発売されるというのは、CPUを強化するなど新しい要素を盛り込まなければパソコンが売れないというメーカー側の事情によるもので、ユーザーがそれに付き合う必要はありません。安ければ型落ちの旧機種でも困りはしないのです。Celeron・300MHzでも十分に速いのです。
とりあえずは安いパソコンを買って、自分なりの使い方を見つける。そして、徐々にスキルアップしていく。速いパソコン、高いパソコンを買うのはそれからでいいのです。
なお、パソコンを買うのが初めての場合は、ソフトの値段も込みで考えてくださいね。「10万円のソフトなし」と「13万円のソフト付き」では、13万円の方がお買い得ということもあります。
それでも、「安物買いの銭失い」というではないか、そう反論される方もいるでしょう。安物をうさんくさく感じるなら、もっとも売れている機種を選ぶと失敗が少ないです。
よく売れている機種には、よく売れるだけの理由があります。たとえば、日本では長らくNECのパソコンがもっとも高いシェアを維持し続けています。雑誌の評価記事でNECのパソコンをテストする機会が多いのですが、品質の良さでは頭一つ抜け出しています。性能や値段を見るだけでは他社製パソコンとそれほどの違いを見いだせませんが、本体のデザインなどに使いやすさを向上させるための工夫が随所に盛り込まれています。これは使ってみて初めてわかることです。
また、セット方法を説明するビデオが付属するだけでなく、マニュアルはカラー印刷でイラストがいっぱい。しかも、分冊になっていて、ユーザーのレベルに合わせて必要な項目をすぐに引き出せるように工夫されています。ハードウェアからサポートに至までトータルのバランスがとれているのです。NECとトップシェアを争っている富士通もやはり同じです。