実験室・番外編

けっして損をしないパソコン選び1


 こういう仕事をしていると、今度パソコンを買おうと思ってるんだけど何を買えばいい?という質問を受けることが増えてきます。時間が許す限りは適切なアドバイスができるように心がけてはいますが、どうしても時間の制約などで言い尽くせないことも出てきます。そこで、これからは、まず僕のウェブページを見てくださいと言うことにしようと考えたわけです。
 まあ、人それぞれで選択は異なってきますが、誰にでも共通して当てはまる原則もあります。ここではそんな原則を紹介しようと思います。

本当にパソコンが必要なの?

 パソコンを買った後で後悔しないようにするもっとも確実な方法は、パソコンなど買わないことです。
 パソコンが欲しいという人には、パソコンを何のために使うのかと最初に目的を確認するようにしています。ここで明確に目的を答えられないようなら、買うのをヤメにした方が賢明です。
 別に皮肉を言っているわけではありません。今日、明日に必要でないなら、今買う必然性はまったくないわけです。パソコンという商品は生鮮食料品と似ていて、今の最新機種が半年後には二束三文になってしまいます。技術革新のスピードが速く、最新機種を買ってもすぐに時代遅れになってしまうのです。つまり、使わないでおくとすぐに腐ってしまうということ。
 腐らせてしまうかもしれないものにお金をつぎ込むくらいなら、別の有意義なことにお金を使うことをおすすめします。いくらパソコンが安くなったとはいえ、それなりのものを買おうとすると15万円はいります。これだけのお金があれば、ホテルのレストランで本物のビフテキを10回は食べられるだろうし、オフシーズンなら親子でトコナツのハワイにも行けてしまいます。また、スポーツクラブで運動不足を解消してもいいし、駅前留学など新しいことにチャレンジしてもいい。とにかく、そちらの方が人生にとってよほどプラスです。

インターネットだけならパソコンはいらない

 近ごろ多いのが、パソコンでインターネットをやりたいという人。特に電子メールのやりとりを目的とするケースです。最近はみんな電子メールのアドレスを持っていて、同窓会や合コンの連絡なんかもすべて電子メール。いまどきの日本人は電子メールを使えないと相手にしてもらえないと危機感をつのらせている人も多いでしょう。
 しかし、はっきり言って、電子メールするのにパソコンはいりませんポケットボードで十分です。かえってパソコンよりも手軽に使えるから、よりコミュニケーションの幅が広が可能性があります。
 パソコンとは面倒くさい機械で、スイッチを入れてから実際に使えるようになるまで1分以上かかります。ちょっと電子メールをチェックしようというときでも、電源スイッチを入れ、ハードディスクがカラカラと回り始め、1分くらい待ってからやっと画面が出てきて、それから電話でインターネットに接続し、さらにはマウスで電子メールソフトを呼び出して、それでは終わらずにソフトのメニューから受信を選んで、よしこれで大丈夫だと思いきや、けっきょくは一通のメールも来ていなかった。パソコンとはこんなもんです。
 ふろしき残業で家にもパソコンがいるだとか、ホームページを作るなどパソコンがどうしても必要だとか、電子メールに加えて何らかの目的がなければ、パソコンでの電子メールは手間がかかるだけのうっとうしい存在です。

メールするなら一人一台のパソコンが必要

 これだけは避けたいのが、家族で1台のパソコンを共有すること。パソコンとは「パーソナルコンピュータ」の略であることからも分かるように、あくまで個人が持つものです。これをみんなで使うとなると、「お父さん! 私のメールを勝手に読んだでしょ」とか、「誰? ブックマークにエッチなホームページを登録したのは」とか、家庭不和を招きかねません。特に年ごろの娘さんがいる家庭はご注意を。
 だからといって家族の人数分だけパソコンを買うなんて非現実的な話。これならみんながポケットボードを持つようにした方がいいはず。
 また、ウェブページも見たいなら、コミュニケーションパルザウルスという手もあります(ザウルスの場合は専用キーボードも準備すると完璧でしょう)。どちらも電子メールのやりとりだけじゃなく、ウェブページを見ることもできます。
 しかも、値段は圧倒的に安い。この差額で本物のビフテキを食べるか、ハワイに行きましょう。人生にとってはるかに有意義です。

パソコン雑誌を読む前によく考えよう

 と、前置きが長くなってしまいましたが、ここまでがもっとも重要なポイントです。
 パソコン雑誌ではボーナス時期に必ず「お買い物ガイド」といった特集を企画しますが、こんな話は絶対に出てきません。なぜなら、読者がパソコンを必要としているという前提のもとにパソコン雑誌は編集されているから。これは西洋人が神を疑うことがないのと同じで、パソコン雑誌にとってパソコンは唯一絶対の存在なのです。
 ですから、パソコン雑誌を手に取る前にもう一度よく考えてください。自分にとってパソコンは本当に必要な存在なのか。


 
買うのはやめた やはり必要だ