
まいと〜くFAX2001
インターコム
販売価格:5,500円くらい
今までは実際に買った製品ばかりを取り上げてきましたが、これはまだ買っていません。メーカーのウェブサイトからダウンロードした体験版を使いました。近ごろはインターネットで体験版を配布するメーカーさんが増えてますが、買う前に機能をじっくりと試せるというのはいいですね。今回はFAXソフトのモデム共有機能を中心にレポートします。
パソコンを使ってFAXを送ったり、受け取ったりできるのがFAXソフトです。そんなことわざわざ言わなくても分かってるかもしれませんが、いちおう約束事なので最初に触れておきます。こういうレベルが低い話なので、FAXソフトが何だか分かっている人はこの項目は読み飛ばしてください。
で、パソコンでFAXすると何がうれしいかといえば、FAXを送るという作業がぐんと簡単になります。最近は書類のほとんどをパソコンで作成するでしょうが、その書類をFAXで送ろうとすると、いったんプリンターで印刷し、それからあらかじめ用意しておいた送付状に宛先の名前を書き込み、その2つをFAXにセットし、相手のFAX番号をダイヤルする。まあ、こんな手順でしょう。
会社の場合でやっかいなのが、送付状を切らしてしまったとき。「誰や? 最後の一枚を使ったんは? 残りが少なくなったらコピーするって決まりやないか!」と文句をいいながら、総務担当を探すと、こういう時に限って席を外している。「送付状のファイル、誰か持ってへんか? 急ぎで送らなあかんFAXがあるねん」とみんなに尋ねてみるけど、みんな忙しいので聞こえぬふり。「他にやることがぎょうさんあるのに、なんでこんなことしてるんやろ」と思いながら、送付状らしきものを手書きで作り、ようやくFAXを送る準備が整う。そこに「あら、ごめんなさい。送付状の残りが一枚だけだったから、コピーをとってきました」と、アルバイトの子が送付状の束を持って帰ってくる。よくあるケースです。
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| まいと〜くFAX2001をインストールすると、プリンターフォルダにMytalk FAXという項目が追加されるのです。 |
| 1 メニューから印刷を選択 | 2 プリンタ名に「Mytalk FAX」を選択 |
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| 3 アドレス帳から送信先を選ぶ | 4 送付状を添付するか指定する |
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僕もFAXソフトが便利だと頭では分かっていながら、実際にはあまり使いこなしていませんでした。送信にはFAXソフトを使うことがあるけど、受信は紙のFAXです。まあ、2つを使い分ければいいのですが、できればFAXソフトに統一してしまいたいもの。
受信にもFAXソフトを使うにはいくつかの問題を解決しなければなりません。家で1台だけのパソコンというなら話は簡単ですが、会社で複数のパソコンがあるとやっかいです。
1番だけは仕方ないにしても、2番と3番はソフト側の工夫でどうにかなりそうなもの。それに解答を示したのが今年になって登場したFAXソフトの新バージョンです。
ここで取り上げるまいと〜くFAX2001の他、STARFAX99(メガソフト)、WinFax PRO(シマンテック)、EasyFax2000(エー・アイ・ソフト)など主要FAXソフトはいずれもモデム共有機能を備えています。1台のパソコンにつながったFAXモデムを、ネットワーク上の複数のパソコンから共有できるわけです。
プリンターの共有機能はWindowsNTはもちろん、Windows95/98でも標準で備え、すでに実行しているオフィスが多いはずです。でも、モデムの共有機能はWindowsにありません。モデムを共有するソフトも発売されていましたが、業務用として価格が高く、手軽に導入できるものではありませんでした。それが今や、数千円の個人向けFAXソフトで実現できるのです。
まいと〜くFAX2001では、インストール時に「サーバー」か「クライアント」かを選択します。もちろん、FAXモデムをつないだパソコンではサーバーを、それ以外のパソコンでは「クライアント」を選びます。なお、ここでインチキできないのは、インストールする台数分だけまいと〜くFAX2001が必要になること。シリアルナンバーをチェックしているので、同じナンバーがあるとサーバーがはじいてしまいます。5〜6,000円のソフトなので買ってしまいましょう。
サーバーになるのはWindows98かWindowsNT4.0のどちらかです。Windows95にはサーバーとしてインストールできません。また、最大クライアント数は10台に制限されています。まあ、それ以上にクライアントが増える場合は、もっとしっかりとしたFAXサーバーを構築した方がいいでしょう。SOHOレベルなら10台で困ることはないはず。
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| FAXが届くと右端のアイコンの色が変わる。 |
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| サーバーでもFAXの送受信が可能。見分けるにはタイトルバーを見るしかない。 |
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| FAXを送受信するときにあらわれるウィンドウ。グラフィカルで分かりやすいです。 |
さらに共有機能で面白いのが、受信したFAXのデータをウェブサーバーに自動転送し、クライアントからはウェブブラウザで確認できるというもの。どういうことかというと、クライアント側のマシンにまいと〜くFAX2001がインストールされていなくても、受信したFAXの内容を確認できるということです。
たとえば、携帯端末で外出先から会社にダイヤルアップし、電子メールだけではなく、届いているFAXもいっしょに確認できます。JPEGファイルを読めるブラウザなら何でもいいので、WindowsCEでも、INTERTOPでも、ザウルスでも、コミュニケーションパルでも、そのほかはもう思いつきませんが何でもこいです。
ウェブサーバーといっても別にたいそうなものではなく、Windows98に付いているPersonal Web Serverで十分です。というか、ASP(active
server page)を使っているため、マイクロソフトのPersonal Web ServerとInternet Infomation Serveにしか対応していない。ちょっとサーバー管理の知識が必要になりますが、ほとんど追加投資をすることなく、イントラネット対応のFAXサーバーを構築できます(こういうとなんかかっこいい)。
うちでも試しにやってみました。簡単です。まだダイヤルアップサーバーは立ち上げていないので外部からのアクセスは実験していませんが、LAN上では快適に動いています。受信FAXはJPEGファイルに変換してからサーバーに転送されます。1枚のサイズがだいたい100〜200KB(設定により変更可)。携帯電話じゃきついかもしれないけど、PHSならそこそこのスピードで見られるはず。
ただ、まいと〜くFAX2001専用のFAXビューアーに比べると機能が限られてしまいます。専用ビューアーでは拡大率を自由に設定できたり、原稿のゆがみをなおしたり、メモを書き加えたり、けっこう高機能です。ところが、ウェブブラウザではFAXを選んで見るだけ。本当に見るだけで、拡大縮小や回転はできません。まあ、外出先からのデータ確認だけならこれだけでもいいんでしょうが。
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| 左がまいと〜くFAX2001の専用ブラウザ、右がウェブブラウザ。専用ブラウザは機能が豊富だが、ウェブブラウザではFAXを見るだけ。もちろんJPEGファイルを保存すれば、さまざまな加工も可能になる。なお、写真をクリックすると拡大します。 | |
このようにネットワーク機能は充実していますけど、いくつか不満な点もあります。
まず、クライアントからはサーバーのモデムしか使えません。たとえば、ノートにクライアントとして使うと、ノート側のモデム(または携帯電話/PHS通信カード)を使えなくなってしまうのです。つまり、ネットワークに接続した状態ではサーバー経由でFAXを送れるけど、いったん外に出てネットワークから切れてしまうと、せっかくのFAXソフトを使えなくなってしまいます。
まあ、会社にダイヤルアップして、サーバーに接続し、そこから送るということが理論的にできないではありませんが、ちょっと面倒すぎます。メガソフトのSTARFAX99ではモードの切り替えができるため、ノートユーザーはこっちの方がいいかもしれません。
もう一つ、クライアントライセンスというものがありません。クライアントの台数分だけパッケージを購入しなければならないのです。他社製品を見ると、クライアントライセンスだけを割安に販売したり、サーバーとクライアントライセンスのセット商品を準備したりしています。とはいえ、まいと〜くFAX2001は最大10クライアントという制限があるので全部で6万円弱。これを安いと見るか、高いと見るか?
というわけで、共有機能を中心に見てきたわけですが、これ以外にもたくさんの機能があります。まだ全部を試しきっているわけではありません。気付いたことがあれば、また追加します。
で、僕がこのソフトを買うかどうかですが、Libretto20で正常に動作し、なおかつ自宅のTAがiナンバー(月300円で2つ目の電話番号をもてるというサービス)に対応してくれたら、すぐにでも導入する予定です。