実験室 Vol.7

手軽に使えるUSBメモリーカードリーダー



UISA2(製品情報)
メディアポート
購入価格:6,480円


 またまたUSB機器の紹介です。今度はメモリーカードリーダーです。これも秋葉原のTWOTOP1号店で購入(Vol.6のUSBイーサネットアダプターといっしょに買いました)。
スマートメディアをPCカードスロットで扱うためのアダプター。ノートパソコンではこれを用意するだけでOK。問題になるのはデスクトップの場合ですね。
 メモリーカードを使う機器としてまず思いつくのがデジタルカメラ。以前はデジタルカメラとパソコンとをシリアルケーブルで接続し、専用ソフトでパソコンにデータを取り込むというのが一般的でした。
 しかし、パソコンのシリアルポートは転送速度が115.2Kbpsと遅く、メガピクセル(100万画素以上)のデジタルカメラでは取り込みにやたら時間がかかってしまいます。取り込みを始めてから、お湯を沸かして、豆をひいて、おいしいコーヒーができあがってもまだまだ終わりません。でも、転送の間にコーヒーでも入れようかと思える人は幸福です。大部分の人はこんな時にじっと画面を見続けてしまうんですね。別にずっと見てる必要はないんですが、転送状況を示すグラフのメモリーがちょっとずつ増えていくのを確認しないと安心できないのでしょう。
 そこで分かった人は、メモリーカードのアダプターを用意して、PCカードスロットからデータを読み込んでいるはず。データの読み込みはとても高速です。ところが、PCカードスロットを標準で持っているのはノートパソコンだけ。デスクトップでは別に準備する必要があるのです。
 昔のデスクトップ用のPCカードリーダーと言えば、拡張カードを使ったもので接続がけっこう面倒なしろもので、価格も1万円は下りません。しかし、Windows98がUSBをサポートしてから、USBで接続できる手軽で安価なカードリーダーが登場しています。

3種類のメモリーカードに対応

 USB接続のカードリーダーは、扱えるカードがメモリーカードに限られる点に注意。ノートパソコンのPCカードスロットと異なり、ネットワークカードやモデムカード、SCSIカードなどは使えません。
左からATAフラッシュ、コンパクトフラッシュ、スマートメディア。
 今回購入したUISA2は、ATAフラッシュ、コンパクトフラッシュ、スマートメディアに対応。この3種類に対応していれば、ほとんどのデジタルカメラは大丈夫のはず。他にもメモリースティックやミニチュアカード、MMC(multi media card)などの規格がありますが、ほとんど普及していないません。でも、なんでこんなにたくさんのメモリーカードがあるんでしょ? このカードが全部どんなものか説明できる人がいたらエライと思う。
 さて、UISA2には2つのスロットがあり、上段にはATAフラッシュとコンパクトフラッシュ、下段にはスマートメディアをセットします。コンパクトフラッシュはアダプターが必要になりますが、スマートメディアはそのままセットできるところがグッド! ただ、裏表を間違えないように。ピカピカ光った面を下にセットします。
 インストール時の注意点は、カードリーダーを接続する前にドライバーをインストールしておくこと。先に接続すると正しく認識されず、ちょっと面倒なことになります。USB機器にはこのタイプをときおり見かけますね。マニュアルも読まずに「とりあえずつないじゃえ!」とやると、とんでもないことに。ぜんぜんプラグ&プレイとちゃうやんか、と突っ込みを入れたくなります。
上段スロットはATAフラッシュとコンパクトフラッシュ、下段はスマートメディアに対応。
 ということで、マニュアル通りに手順を守れば、接続と同時にWindows98が正しく認識してくれて、マイコンピュータの中に2つの「リムーバブルディスク」というアイコンが追加されます。アイコンが2つあるというのは、上下のスロットにそれぞれ対応しているからです。このアイコンをダブルクリックして開くと、メモリーカードに記録されているデータをアイコンとしてみることができます。とうぜんドラッグすればハードディスクにコピーすることも。
 なお、メモリーカードリーダーとして売られていますが書き込みもできるので、転送が終わったファイルは削除してしまうことも可能です。すごく便利に使えてます。
 ただ、うちの環境では、ときどきカードリーダーがパソコンから見えなくなってしまう。デスクトップなのでカードリーダーをつなぎっぱなしにしているのですが、パソコンの電源を入れた直後の起動はうまく認識されないのです。いったん引き抜いてやるとまた見えるようになるのですが、机の下に潜り込んで、手探りでケーブルを引っこ抜くという作業はかなり面倒。他のUSB機器ではこんな症状に出会ったことはないけど、どうしてカードリーダーだけ行方不明になることがあるんだろう? 謎です。
UISA2を接続すると、マイコンピュータの中にリムーバブルディスクのアイコンがあらわれる。ダブルクリックすると、カードの中のデータがアイコン表示される。

16MBのカードも30秒で転送終了

 取扱説明書の仕様によると、最大データ転送速度は1.5MB/sとのこと。「え、もしかしてロースピードモード(注)を使っているの?」と最初は驚きましたが、それは勘違いですね。ロースピードモードは1.5Mbps(mega bits per second)ですが、このカードリーダーは1.5MB/s(mega bytes per second)。そう、ビットとバイトとで単位が微妙に違うのです。
 ここらあたりは雑誌なんかでもときどき取り間違えたりしています。ひどい場合はメーカーのカタログでも間違えてます。
 で、もしかしたら取扱説明書の間違いという可能性もあるのでストップウォッチで計ってみました。ATAフラッシュから約5MBのファイルを読み込むのに要した時間が10.5秒。転送速度に直すと約3.7Mbpsです。確かにフルスピードモードを利用しているようです。一方、書き込むのは少し遅くて24.3秒。同じように転送速度で表現すると約1.6Mbps。
 けっして飛ぶように高速とは言えませんが、16MBのスマートメディアに満杯のファイルがあっても30秒くらいで転送が終わってしまうと考えれば、シリアルケーブルでの転送よりははるかに使えます。シリアルポートの理論上の最高値が115.2Kbpsだから、ここで計測した3.7Mbpsはその30倍ということです。

(注)USBには2つのモードがあり、用途に応じて使い分けられます。転送速度1.5Mbpsのロースピードモードはキーボードやマウスなど、12Mbpsのフルスピードモードはスキャナーやプリンターなどで利用されています。

カードリーダーもいいけど、もっと簡単にできないかなあ

 スマートメディアのデータを読み込む手段として、フラッシュパスというのもあります。フロッピーディスクみたいな形をしたアダプターで、ここにスマートメディアをセットし、フロッピーディスクドライブからデータを読み込みます。これも手軽に使えていいんですが、最初にドライバーを組み込むのがけっこう大変。Ctrl+Alt+Deleteで動作中のタスクをすべて終了させてからインストールを始めないとダメだという恐ろしい仕組みです。
 また、メモリーカードやケーブルを使わずにパソコンへデータを取り込むという方法もあります。たとえば、赤外線によりデータをやりとりするIrTran-Pという規格です。アイデアとしてはいいんですけど、赤外線ポートを備えたパソコンがノートに限られるのが難点でしょう。それが理由か、赤外線対応のデジカメってのもあんまり数がない。
 赤外線ってけっこう便利だと思うんですが、デスクトップが標準で備えるようにならないと対応機器も増えないし、本格的に普及することもなさそうです。ノートのユーザーで赤外線を活用している人って、どれくらいの割合でいるんでしょうか? ××の一つ覚えみたいにノートには赤外線ポートが付いてるけど、別に省いてしまってもかまわないと思うのは僕だけ? それだけ小さく、軽く、安く、作ってくれた方がいいのにね。
 将来的に期待したいのは無線です。赤外線だと受光部をお互いに向かい合わせに置かないとダメだけど、無線なら近くに置くだけで大丈夫。インテルなどのメーカーがBluetoothという名前で無線でのデータ伝送を標準化しているから、こちらが赤外線を置き換えることになってしまうかもしれません。パソコンの近くにデジカメを持ってきただけでデータが取り込めるなんて楽だと思いませんか?



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