実験室 Vol.5

ミニノート「Libretto20」を
サーバーとして使う



 いやはやLibretto20には本当にお世話になりました。確か96年4月に発売され、そのコンパクトさに驚かされ、即座に購入に踏み切りました。いつも発売後かなり時間がたってから、値段が下がるのを待って購入することが多いのに、Libretto20は発売直後の値が下がっていないときに衝動買い。それから2年ほど、自宅用のメインマシン、外出時のお仕事マシンとして活躍してもらいました。ワードやエクセルを使うのは厳しいけど、ウェブページを見たり、電子メールをやりとりするには十分なパワーだから。
 とはいうものの、CPUは486DX4・75MHz相当(確かAMDのチップを使っていた)、メモリーは最大20MB。Netscape NavigatorやInternet Explorerのバージョン3なら快適に動くけど、バージョン4になるととても遅くて使えない。98年夏にLet's note miniを購入したのを機会に、Libretto20には現役を引退してもらうことにしました。

Libretto20がファイル&プリントサーバーに

 ところが、99年春にふたたびLibretto20の出番がやってきます。サーバーとしての復活です。サーバーといっても別にWindowsNTやNetware、Linuxを使おうというのでなく、Windows95のファイル/プリンター共有機能を使うごく簡単なもの。
 そう考えるようになったのはプリンターの接続が面倒なため。昨年末に会社を辞め、自宅で仕事をすることにしたのですが、原稿書きに使うメインマシンの他に、携帯用のノートパソコン、テスト用のタワー型パソコンなど常に4台のパソコンが稼働しています。それぞれから何かプリントしようとするたびにケーブルを接続しなおす必要がある。
 いちおう4台をイーサネットでつなぎ、簡易LANは構築してありましたが、プリンターをLANに参加させるためにはプリントサーバーが必要になる。じゃあ、余っているLibretto20をプリントサーバーにしてしまえば楽じゃないか、となったわけです。
 どうせやるなら、ファイルサーバーにもしてしまえ。幸いにも僕のLibretto20は内蔵ハードディスクを交換し、2GBとそれなりの容量があります。

サーバーするならノートしかない!

 で、サーバーを立ち上げてから2カ月ほど経ちます。今のところ、ほとんどトラブルはありません。サーバーとはいっても、アクセスするユーザーは僕一人なのでサーバーに大きな負担がかかることもない。2度くらいハングアップし、再起動をかけたことはありますが。
VHSビデオカセットより一回り大きいだけ。このサイズならどこにおいてもじゃまにならない。
 サーバーといえば、タワー型パソコンというイメージが強いようですが、SOHO(small office home office)のレベルならノートパソコンの方がサーバーに向いてるんじゃないかなと思えてきます。どんなメリットがあるかというと、

 ファイル&プリントサーバーとして使うだけなら、486CPUのノートパソコンでも十分。余っているノートパソコンを引っぱり出してきてもいいし、中古パソコンショップで2・3万円で売っている古い機種を選んでもいいでしょう。けっして最新機種を買う必要はありません。
 ただ、ファイルサーバーとして使うなら、ハードディスクだけは大容量のものに交換した方がよさそうです。スピードが速くなるというメリットもあります。また、あんまり古すぎるノートパソコンだと、メモリーを増設できなかったり、Windows95をインストールできないことがあるので注意。

ファイルサーバーって便利だね

バックアップソフト「Effsoft Sync3」。こんな便利なソフトをフリーで提供していただき、ありがとうございます。
 当初の目的はプリンターの共有でしたが、実際に運用を始めるとファイルサーバーとして使う機会の方が増えてきました。
 データのバックアップは重要だと言われるけど、その言葉を実行に移している人は少ないのでは? フロッピーにバックアップなんてとても面倒でできないし、MOみたいな大容量メディアは持っている人がまだ少ない。でも、ファイルサーバーがあれば、毎日でも気軽にバックアップがとれるのです。
 お気に入りのバックアップソフトは、Effsoftの「Sync3」というフリーソフト。コピー元フォルダとコピー先フォルダのタイプスタンプを比較し、更新されたファイルだけをコピーしてくれるというもの。ぜんぶのファイルをコピーするわけではないので、バックアップ時間の短縮が可能になります。さらに変更のあったファイルは一覧表示され、更新したくないファイルをリストから省くことができるほか、ネットワーク上の共有フォルダにも対応しています。ちなみに、Sync3はhttp://www.vector.co.jp/authors/VA008222/で公開されています。
 Sync3のおかげで、最近はほぼ毎日バックアップをとるように。おかげで「うっかりファイルを消してしまった」という場合でも落胆せずにすみます。
 特にノートパソコンを使っているユーザーの場合、MOなどの外部記憶装置を接続するのは大変な作業になるはず。ネットワークで気軽に接続できるファイルサーバーを用意するのはけっこう賢い方法だと思うのですがいかがでしょうか?

ミニノートサーバーの設定方法

 僕が構築したサーバーはけっして大がかりなものではありません。必要なハードウェアは、ネットワークカード(10Base-T)、ネットワークケーブル(10Base-T)、ハブの3点だけ。ソフトウェアはWindows95(またはWindows98)のCD-ROMさえあればじゅうぶん。
 本格的なネットワークを構築するならLinuxやWindowsNTが必要になるけれど、どうせ一人でしか使わないんだから、セキュリティーなど気にする必要もない。Windows95/98のネットワーク機能だけで十分なのです。
 サーバー側の設定もごく簡単です。Windows98を例に紹介すると、

  1. コントロールパネルからネットワークを開き、ファイルとプリンタの共有ボタンをクリック。ファイルを共有できるようにする/プリンターを……をチェックします。OKボタンで前の画面に戻ってください。
  2. 追加ボタンをクリックします。インストールするネットワークコンポーネントの中からプロトコルを選んで、追加ボタンをクリック。続けて、MicrosoftNetBEUIを選択してから、OKを押します。
  3. 右の画面のようになったでしょうか。確認しましょう。NetBEUIMicrosoftネットワーク共有サービスの2つがきちんと登録されているか?
  4. 識別情報タブをクリックし、コンピュータ名を付けます(英数字を使うのが無難)。また、ワークグループ名も設定してください(標準の「WORKGROUP」のままでもOK)。最後にOKボタンを押せば、ファイルのコピーが始まります。
  5. システムが再起動し、ネットワークの設定が有効になります。他のパソコンから共有したいフォルダを右クリックし、共有を実行。こんな画面が開くので、必要な項目を設定してください。
  6. 次はクライアントマシンの設定です。必要な作業は、2番のNetBEUIを組み込むこと、4番のコンピュータ名ワークグループ名。この2つを設定して再起動します。デスクトップのネットワークコンピュータをダブルクリックすると、サーバーのアイコンが見えるはずです。

 LANで使うプロトコルは「NetBEUI」がいいんじゃないかと思います。TCP/IPよりも軽いし、IPアドレスの設定とか不要だし。ついでに、TCP/IPにMicrosoftネットワーク共有サービスをバインドしないように設定しておけば安全性はより高まります。まあ、詳しくはきちんとした解説書などを読んでください。

次はダイヤルアップサーバーに挑戦したい

 とりあえず、うちではファイル&プリントサーバーとして使われているLibrettoですが、次はダイヤルアップサーバーにも使おうかと考えたりしてます。
コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」からダイヤルアップサーバーをインストールできる。
 ダイヤルアップサーバーというのは、外出先から自宅のファイルサーバーのデータが必要だというとき、モデム経由でデータを取り出せるというもの。インターネットサービスプロバイダーにアクセスするのと同じ要領で自宅のサーバー宛にダイヤルすれば、自宅のサーバーが応答してデータを読み出せるようになります。これを実現するには、サーバーを24時間オンにしておかないとダメだけど、Librettoサーバーなら大丈夫。
 ダイヤルアップサーバーのコンポーネントは、Windows98なら標準で付いてくるし、Windows95ではPlus!の中に入っています。
 ただし、留守番電話やFAXとどう共存させるかが悩みのタネ。サーバーのために留守番電話が使えなくなるのも不便です。しばらく試してみて利用頻度が多いようなら、ISDNのダイヤルインサービスを使って、サーバー専用の電話番号を割り当ててしまおうかとも思っています。



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