
MA-150U(製品情報)
ローランド
購入価格:19,800円
パソコンの音が悪いのは貧弱なスピーカーを使っているため。スピーカーを取り替えるだけで、音が見違えるように良くなりますよ。
これまではSoundBlasterAWE32と某社のパソコン用スピーカー(購入価格8,000円くらい)を使ってましたが、とてもこの組み合わせで音楽を聴こうなんて気にはなりません。でも、MP3なんてすばらしいフォーマットが登場すると、何とか少しはましな音が出るようにはならないものかと思ったものです。
そんな時に、タイミング良く、「PC PARTS PRESS」の評価記事で、USBスピーカーの「MA-150U」を試用する機会に恵まれました。
正直な感想。ちょうど初めてCDの音を聴いたときのような感動です。「こんないい音が出るんか!」ってかんじ。音の輪郭がくっきりし、音にツヤがあります。高音はきれいに伸びるし、低音はモゴモゴすることなく、バリバリと迫力ある音を出す。はっきりいって某社の実売価格3万円のミニコンポよりもずっとクリアな再生です。
MP3のファイルを再生してみると、エンコーダーの違いにより、音が変わってくることがはっきりと聴き取れます。それまでは全部くぐもった音だったので、とても聴き分けることなんかできなかったのですが。
評価用に借りたスピーカーは1週間ぐらいしか手元に置いておくことができなかったので、翌日、すぐに池袋のビックカメラに買いに行きました。
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| 他のスピーカーと比べてみると、二回りは大きい。 |
それともう一つ忘れてならないのが、USBでパソコンと接続するところ。Windows98が初めてサポートしたUSBスピーカーです。
これまでのシステムでは、パソコンに内蔵されたサウンドカードがデジタルからアナログへの変換を行ってました。だがしかし、パソコンの内部はCPUを初めとするノイズ源がいっぱいで、こんなところで信号変換を行っていては悪影響をモロに受けてしまう。ザーというノイズだけならまだしも、外付けのCD-ROMドライブにアクセスしたときにバチッなんて音に驚かされたことがある(まあ、これは粗悪なSCSIケーブルを使ってのが原因だけど)。
これがUSBスピーカーなら、パソコンからUSBケーブルでデジタルのまま信号を取り出し、スピーカーの内部でデジタルからアナログへの変換を行ってくれる。つまり、原理的にはノイズが格段に減るわけです。確かにヘッドフォンでじっくり聴いてみると、不快なノイズが減り、音に安定感があることが分かります。
もちろんUSB接続で使えるのは、OSにWindows98を使っている場合だけです。Windows95やWindows3.1、WindowsNT、WindowsCE、OS/2、Linux、Solaris、FreeBSD、BeOS、NEXTSTEP、MacOS、JavaOS、MS-DOS、CP/M、OS/9、TRONではUSBスピーカーとして使うことはできません!
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| 背面のコネクター。右から「USBポート」「ライン入力1(ステレオミニプラグ)」「ライン入力2(RCAピンジャック)」「左スピーカーと接続」。 | パソコン側のUSBコネクター(中央)。最初は「こんなところにつないでほんまに音が出るんか?」と心配になる。 |
上の写真を見ると分かるように、USBポートの他、ライン入力が2系統あります。つまり3系統の入力が可能なわけです。TVチューナーカードやMPEG2デコーダーカードなどはカードが出力したアナログ音声をサウンドカードのライン入力に引き込むことになりますが、MA-150Uを使う場合はカードから直接スピーカーにつなぐことになります。前面にはライン1/2のボリューム調節ツマミがあるので、手元で音量を調整するのも簡単。
なお、CD-ROMドライブで音楽CDを聞きたい場合はちょっとトラブルが発生するかもしれません。通常のシステムではCD-ROMドライブが出力したアナログ音声をサウンドカードを通して聴いていますが、USBスピーカーではアナログ音声を取り込む仕組みがない。そこで音楽CDのデータをデジタルのまま取り出し、USBケーブルを経由してUSBスピーカーに直接転送することになります。ところが、この機能に対応したCD-ROMドライブがまだ少ないのです。未対応のドライブでは音楽CDをあきらめなければなりません。
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| スピーカー前面のスイッチ類。左から「電源」「ダイナミックエンハンサー(高音と低音を強調)」「ライン1音量」「ライン2音量」「ヘッドフォン出力」。 | コントロールパネルの「マルチメディア」を開く。USBスピーカーをつなぐと「このCD-ROMデバイスでデジタル音楽CDを使用可能にする」がチェックできるようになる。 |
音の良さには満足していますが、何とかして欲しいのはシステム負荷がかかると音が途切れてしまうこと。重いソフトを起動したり、ウィンドウをドラッグして移動させたり、ワープロソフトでスクロールさせたり、とにかくシステムに負荷をかけると音が途切れるのです。ブチッってかんじで、ちょうどアナログレコードの音飛びみたいに。従来型のサウンドカードでは絶対に有り得なかった症状です。せっかくの良い音なのに、これでは興ざめですわ。
最近のサウンドカードは、一昔に比べると格段に音が良くなり、ノイズも減っています。音の悪さに我慢できないなら、まずサウンドカードを取り替え、1万円くらいはするまともなスピーカーをつなぐと、それだけで見違えるようにクリアな再生になるはず。MA-150Uはそれよりもいい音を出してくれますが、うーん、音の途切れるのだけが悩み。ここが解決されれば完璧なのですが。
もうひとつの弱点は、パソコンからの出力だけで入力の機能がないところ。つまり、パソコンで音声取り込みをしようと考えるなら、USBスピーカーとは別にサウンドカードもセットしておく必要があります。完全にサウンドカードの代替とはならないわけですね。