水中では強力なライトを使うか、よほど近くから撮影しない限り、全体が青緑色にくすんだコントラストの低い写真になってしまいます。しかし、フォトレタッチソフト(写真編集ソフト)を使い、ちょっと色補正するだけで見違えるほど鮮やかな写真になります。もちろんオリジナルの写真がぼけぼけだったり、真っ黒だったりしたときは補正にも限界があります。でも、たいていの写真はごく簡単な操作で驚くほど変わってくれるのです。
ここではアドビシステムズ社の「Adobe Photoshop
5.0 Limited Edition(Photoshop LE)」を使った画像補正の手順を紹介します。Photoshopはフォトレタッチソフトの定番ですが、値段が8万円前後とあまりに高く、普通の人はとても手を出せませんでした。Photoshop
LEは、オリジナルのPhotoshopから印刷関連の一部機能を削除し、2〜3万円と低価格化を図った製品です。Photoshopのエッセンスはそのまま引き継いでいるので、デジカメを持っている人にはおすすめ。削除された機能は色分解など商業印刷の世界でしか使われない機能なので、一般のパソコンユーザーには機能制限版でも十分だと思います。
僕が大島の秋の浜で撮影したテングダイの写真を補正してみます。カメラ内蔵のフラッシュのみで撮影。水深30メートル前後だったので、まわりはかなり暗い。テングダイの黄色がくすんで見えます。テングダイ本来の鮮やかな黄色を再現してみましょう。
使う機能は「レベル補正」と「色相・彩度」の2つだけです。
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| 補正前 | 補正後 |
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(1)まずはPhotoshop LEにデジカメで撮影した画像を読み込みます。 |
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(2)メニューから「イメージ」「色調補正」「レベル補正」の順にクリックします。面倒くさいなら、キーボードから[Ctrl]+[L]キーを押してもいいです。色補正には他にもいろんな方法がありますが、たいていはレベル補正だけで対応できます。 |
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(3)「レベル補正」というウィンドウが開きます。ウィンドウ中央のグラフは、写真に含まれる信号の分布を表しています。この信号が暗い方や明るい方に偏っていると、ぼんやりした不鮮明な印象の写真になります。ここでは右側にある「自動設定」ボタンをクリックしてください。 |
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(4)ソフトが信号の分布を解析し、明るい方から暗い方まで信号が平均して分布するように補正してくれます。コントラストが高く、鮮やかな写真になったでしょう。「OK」ボタンをクリックし、「レベル補正」ウィンドウを閉じてください。 |
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(5)「レベル補正」だけでも十分に鮮明な写真になりましたが、黄色がちょっとくすんで見えます。この黄色をもっと目立たせてみます。メニューから「イメージ」「色調補正」「色相・彩度」の順にクリックしてください。 |
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(6)「色相・彩度」のウィンドウが開きます。「彩度」とは色の鮮やかさを調整する項目です。彩度のグラフの下にある△マークを、ちょっと右の方にドラッグします。全体的に色が濃く、鮮やかになります(2つ上の写真と背ビレの色を比べてください)。反対に左へドラッグするとモノトーンの写真になります。あまり大きく動かすと不自然になるので、適当なポイントを探しましょう。納得がいく画像になったら、「OK」ボタンで終了します。 |
他の写真でも同じように加工してみます。使う機能は2つだけなので、1枚を処理するのに要する時間は、せいぜい2・3分です。
左がオリジナルの写真、右が補正後の写真です。
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| 減圧中にヒマだったので撮ってみました! | |
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| ミギマキのアップです。とぼけた表情がかわいい。 | |