定款に記載する株式の発行数はどう決めればいい? 現在はすべて「無額面株式」なので、株数も出資額も自由に決められます
《2009年12月29日》 《カテゴリー:会社設立》
定款には「絶対的記載事項」として、
必ず記載しなければならない事項があります(会社法27条)。
・目的
・商号
・本店所在地
・設立に際して出資される財産の最低額
・発起人の氏名など
・発行可能株式総数
定款作りで迷うのが「発行可能株式総数」をどう決めるか。
自由に決めていいのですが、
自分の場合は「1000株」にしておきました。
積極的に会社を大きくしたいならもっと大きくしてもいいでしょう。
ただし、株式を公開するときは、
「設立時発行株式数の4倍以内」という制限があります。
まあ、通常は株式の譲渡制限をつける非公開企業なので、
発行可能株式の数は好きに決められます。
もっと迷うのが、
発起人の氏名とともに、
払い込む出資額と引き受け株式数を記載するのですが、
一株当たりの出資額をどうするのか。
会社の作り方の解説本を読むと、
「自由に決められますが、5万円にしましょう」
と書いてあるけれど、
その理由まで書いてあることは少ないようです。
かつては株に「額面」があり、
ニュースでも「業績不振で××社の株価が額面割れ」
みたいなフレーズを耳にしますが、
2001年の商法改正において株式の額面はなくなり、
額面を定めない「無額面株式」になりました。
たとえば、
「設立時の出資額の合計が1000万円で発行株式数が200株」
という条件の場合、
1株当たりの出資額は5万円ですが、
5万円という額面を持っているわけではありません。
将来的に増資をする場合、
1株あたりの出資額を10万円とか100万円にしてもかまわない。
株式というのは、
会社に対する権利の持ち分の比率をあらわす程度のものです。
配当を受け取ったり、清算時は残余財産をうけとったりするとき、
株式の数に応じて配分することになります。
出資時に1株5万円出したからといって、
その株が5万円の価値を持つわけではありません。
会社に利益が積み上がればもっと大きな価値を持つだろうし、
反対に赤字続きであれば価値は下がるでしょうし。
一株当たりの出資額は5万円がおすすめ、
という根拠は、
かつての商法において、
株式の額面は「50円」「500円」「5万円」と定められていたから。
昔から株をやっている人にとっては、
「出資額は1株あたり3万円です」なんて言うと説明が大変なので、
昔の商法のとおりに5万円にしておくと、
説明を省くことができるという程度の話だと思います。
結婚すると女性の方が姓を変えるのと同じですね。
どっちの姓にしてもいいのですが、
男の方が姓を変えると、
なんでそうなったか説明をせまられるのが面倒くさい。
というわけで、
うちの会社は、
・出資額(資本金)100万円
・発行可能株式総数1000株
・発起人1の出資額と割り当て株式数 50万円 10株
・発起人2の出資額と割り当て株式数 50万円 10株
としております。
発起人1が自分で、発起人2が妻でありまして、
株式の数を同じにしています。
自分がたくさん持った方が万が一のときに便利なんですけど、
(万が一というのは夫婦関係の破綻を指します)
あえて同じ株数にしました。
定款を見るたび、
「自分はなんて誠実なんだろう」と涙が出てきます。
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投稿者 yasu : 2009年12月29日 16:46
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