放送大学の講義やNHKの語学講座をラジオを自動録音する方法。パソコンにラジオチューナを追加すれば予約は簡単で、iPodに転送して聞くこともできる。
《2009年4月21日》 《カテゴリー:デジタルグッズ/放送大学》
テレビの講座ならレコーダーやテレパソを使って簡単に録画できます。
しかし、ラジオの録音はどうすればいいのか。
昨年あたりからパソコン用のラジオチューナーが登場しています。
これをパソコンにつないでHDD録音するという方法がおすすめです。
パソコンのスピーカーで聞くのはもちろん、
iPodに転送して聞けます。
なお、放送大学を地上波のラジオ&テレビで受講できるのは、
関東の一部に限られます。
それ以外の地域ではCS放送で受信することになります。
放送大学&NHKラジオ講座にはデジ造ラジオ版がおすすめ
ラジオチューナーをいくつか試しましたが、
講座の録音という目的では、
プリンストンテクノロジーの「デジ造ラジオ版(PCA-RCU)」がベストです。
実売価格は5,000円前後と値段もそれほど高くありません。
デジ造ラジオ版をおすすめする理由は以下の通りです。
- AMとFMの外部アンテナが付属している。
アンテナ内蔵タイプだと、室内では使い物にならないこともある。 - 予約録音の自由度が高い。
「月水金」「月~木」といった変則的な日程もOK。 - スタンバイにしておいても予約録画が有効。
待機時まで電源を付けっぱなしにしておく必要はありません。 - 録音データの形式として「AAC」を選べる。
録音データをそのままiPodに転送して聞けます。
以下の写真は自分が使っているイメージです。
HDDに「Radio」というフォルダを作っておき、
その中に講座ごとのフォルダがあります。
講座のフォルダを開くと日付+講座名のファイルがあり、
ダブルクリックで再生がはじまります。
写真を見ると何を受講しているのか分かってしまいますね。
こうやって予約録音をしておき、
時間が空いたときに聞くようにしています。
下の写真のステータスバーを見るとファイルサイズが分かります。
45分の授業が3回分で187MB。
1時間のデータサイズがだいたい83MBになるので、
HDDに10GBの空きがあれば120時間の録音が可能です。
もし100GBの空きがあるなら1200時間です。
放送大学を卒業するまでの授業が全部入るかもしれません。
ラジオ録音専用マシンを用意する
パソコンを使ってラジオを録音するわけですが、
普段の仕事に使っているパソコンで録音すると失敗する可能性が高いです。
録音中にハングアップしたり、間違えて再起動したり、
大事な講座が録れていないなんてことも。
余っているパソコン(できれば消費電力が少ないノートパソコン)があれば、
それを録音専用マシンにすることをおすすめします。
もし余っているパソコンがないなら思い切って一台買います。
今は「ネットブック」と呼ばれる安いノートパソコンが増えていて、
3~4万円で立派なパソコンが買えます。
(携帯データ通信付きの格安パソコンを間違えて選ばないように)
たとえば、IdeaPadあたりは160GBのHDD内蔵で3万円台。
画面は小さいですが録音専用マシンなので関係ありません。
むしろ置き場所をとらないという利点があります。
ラジオチューナーと合わせて5万円でおつりがきます。
さらに外出先など空き時間に聞けるように、
iPod nanoもいっしょに購入してはどうでしょうか。
8GBの容量で1万7000円くらい。
以下の設定で録音したデータなら100時間くらい入ります。
放送大学は1学期が45分×15回なので、
講座専用につかうなら8GBでもスカスカです。
ラジオの予約録音はこう設定する
TVの予約録画とは違って、
ラジオは予約を手動で行います。
残念ながら電子番組表をクリックするだけで完了とはいかず、
番組名やスケジュールを手動で設定します。
こんなかんじで予約します。
NHK第2で8:15~8:30(月~金曜日)に放送している
「まいにち中国語」を予約してみます。
- ラジオソフト「デジ造RadioPlayer」を起動して、スケジュールボタンをクリック。
- スケジュール一覧が開く。「+」(追加)ボタンをクリック。
- 「スケジュール名」は他のスケジュールと区別するだけでなく、ファイル名としても使われる。「実行内容」は「録音(無音)」にすると、予約録音中にスピーカーから番組が聞えてくることはない。「録音後の動作」は「PCのスタンバイ」にすると、録音後に自動的にスタンバイしてくれる。「放送局」は「NHK第2」を選んでいるが、これはあらかじめラジオソフトで局名と周波数を登録しておく必要がある(初期設定はここでは書かないのでマニュアルを参照)。「録音時間設定」では「毎週」に「●」を付けて、録音の開始時刻を指定する。
- 曜日の右側にある「▼」をクリックする。曜日一覧が出てくるので、録音したい曜日にチェックを付ける。今回は月曜日から金曜日までチェックを付けた。
- 「詳細設定」をクリック。「録音形式」は「iPod」を選ぶとiPodに転送できる形式になる。ビットレートがちょっと高いので(160Kbps!)、ラジオソフトの設定画面でオリジナルの録音形式を作成して、その形式を選択するのがおすすめ。自分の場合は「AAC 44.1KHz 96Kbps」の録音形式を作成して指定している。「録音時間設定」は番組の長さを指定する。NHK語学講座は15分、放送大学なら45分。保存先は予約設定ごとに指定できるので、講座別のフォルダをあらかじめ作成しておき、そのフォルダを保存先にする。最後に「変更」で設定を保存。
- いちばん下の行に設定が追加された。他の講座も同じようにして設定を追加していく。
これで予約録音の設定は完了です。
普段はラジオソフト「デジ造RadioPlayer」は終了しておいてもかまいません。
また、パソコンはスタンバイ・休止状態にしておいても大丈夫。
予約時間の1分前になるとパソコンが復帰して録音を始めてくれます。
ただし、休止状態からの復帰に1分以上かかると失敗するらしいので、
休止状態はつかわずにスタンバイにしておくのがいいと思います。
どちらにせよ失敗を防ぐために事前にテストをしておくべきです。
ラジオの予約録音の設定を最適化
標準の設定では録音データのビットレートが高すぎです。
また、作成されるファイル名が意味なく長いのも面倒です。
以下のように設定を最適化すれば使いやすくなります。
- ラジオソフト「デジ造RadioPlayer」を起動し、工具ボタンをクリックして設定画面を開く。
- まずはファイル名の命名規則の変更から。左の設定項目で「保存設定」をクリック。右側のファイル名規則の「変更」ボタンをクリックする。
- 「月日」「放送局」の2つにチェックを付け、区切りに「アンダーバー」を選択する。これでファイル名が「0421_まいにち中国語」「0422_ラジオ英会話」のような形式になる。
- 次に録音データのビットレートの変更方法。左側の設定項目で「録音形式」を選ぶ。右の録音ファイル形式で「Other」を選び、「新規作成」をクリック。
- 録音ファイルには分かりやすい名前を付ける。自分の場合は「Original」と入れた。録音ファイル形式はiPodでも聴けるように「AAC」を選択する。「次へ」を押す。
- サンプリングレートは「44.1」、ビットレートは「96」を選び。「完了」を押す。これでiPodでも聴けるデータができる。予約をするときは録音形式として、上で指定した名前を選ぶ。
他にラジオ受信の注意点としては、
アンテナの方向をきちんと合わせることです。
AMのループアンテナが付属していますが、
鮮明に聞える方向に合わせておきます。
FMの外部アンテナも付属していますが、
うちは壁のテレビ用のアンテナ線をつないでいます。
デジ造ラジオ版には変換アダプタがついているので、
アンテナ線を買ってくるだけで簡単につなげます。
(環境によっては分配機も必要になりますが)
放送大学やNHK語学講座の音声データをiPodに転送する
録音した講座の音声ファイルはiPodに転送して聞けます。
転送方法はいろいろ試行錯誤したところ、
手動でやるのがいちばん良さそうです。
iTunesフォルダの中に音声ファイルを作成しても、
iTunesのライブラリに自動追加されず、
その状態で同期を実行してもiPodには転送されません。
最初から自動化をあきらめ、
手動で必要なものだけコピーするのが確実です。
(もしいい方法をご存じのかたがいらっしゃれば教えてくださいm(_ _)m)
以下は自分のiPod nanoに転送するときの設定と手順です。
- まずはiPod nanoをつないでiTunesを起動し、iPodの設定画面でオプションの中にある「音楽とビデオを手動で管理」にチェックを付ける。
- iTunesの「ミュージック」を開き、録音した音声ファイルのアイコンを局名一覧のエリアにドラッグしてコピーする。ファイルをUSBメモリーにコピーするのと同じ感覚でiPodに書き込める。複数のファイルを選択してドラッグすれば同時に転送できる。

1.5倍速再生で学習時間を短縮する
放送大学の講座はあまりiPodで聞くことはありません。
たいていはパソコンのスピーカーです。
再生ソフトとしてGOM PLAYERを使うと、
再生速度を0.1倍速刻みで調整できるからです。
GOM PLAYERは動画プレーヤですが、
音声ファイルの再生も問題ありません。
1.5倍で再生すれば45分の講義が30分ですみます。
再生速度を変えるにはコントロールパネルを開き、
「再生」タブをクリック。
「速く」「遅く」ボタンで速度が変わります。
また、キーボードから「C」キーで速くなり、
「X」キーで遅くなります。
標準速に戻すのは「Z」キーです。
キーを覚えておけば聞き飛ばしたいところは速くして、
じっくり聞きたいところは標準速に戻します。
ついでに「←」「→」キーを押せば、
10秒単位で早送りと巻き戻しができるので、
聞き直したいときもワンタッチで戻れます。
そういうわけでiPodで聞ける環境はあるものの、
通常はパソコンのプレーヤーで勉強しています。
最後にラジオ録音環境を作るために必要なもの一覧です。
ノートパソコンやiPodは手持ちの他の機材でもかまいません。
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