インターネットで会社を作る(11) ~オンライン申請システムで法人設立の登記申請
《2008年9月 7日》 《カテゴリー:会社設立》
オンラインで登記申請を行なうには、
パソコン側で「登記申請書作成支援ソフト」を起動して、
あらかじめ申請書のデータを作成しておく。
その後、ブラウザでオンライン申請システムにアクセスし、
HDDに保存しておいた申請書データ(およびその他の必要書類)をアップロード。
後は法務局の審査を待つだけだ。
登記申請書作成支援ソフトはこのページですでにインストールしてあるはず。
スタートメニューから起動して、「新規作成」をクリックする。

申請書のリストが表示されるが、
ここでは「03.登記申請書(会社用)」を選ぶ。
次に申請書を保存するためのフォルダを指定する。
このフォルダはあらかじめHDDに作成しておく。
「開く」をクリックすると登記申請書の作成画面が開く。

下の写真のような編集画面が開く。
まずは次の項目を選択、記入していく。
「半角」と明示された項目以外はすべて全角で入力する。
- 「宛先登記所選択」ボタンをクリックして管轄の登記所を選ぶ
- 申請書の一番上の「××登記申請書」は「株式会社設立」と入力
- 会社法人等番号の番号は空白でいい。種類では「株式会社」を選ぶ
- 商号には「株式会社」を含めた完全な形で入力
- 本店は本店所在地の住所を完全な形で。印鑑証明などの公的証明書と完全に一致させること。「東京都千代田区大手町1-1-1」みたいな書き方はダメ
- 登記の事由は「平成20年7月7日 設立手続終了」のように入力
- 登記すべき事項の「別紙表示」ボタンは後で説明。とりあえずとばす
- 課税標準金額は資本金の額を半角で入力
- 登録免許税額は資本金の1000分の7。15万円に満たないときは15万円。オンライン申請の場合はそこから5000円を引いた金額になる。だから、資本金が2100万円以下なら「145000」と入力するといい
- 添付書類は申請書と一緒にアップロードする書類の一覧を記入する。もし紙で持参するものがあれば「管轄登記所に別途持参」「別途郵送」のように書き添えておく
- 印鑑届出の有無は「有」を選ぶ。この申請書はオンラインで送信できず、紙に印刷したものを持参(もしくは郵送)する必要がある
- 申請年月日は申請書を提出する日。この日が登記完了日=会社設立日になるので、日付にこだわりがあるならその日に合わせて提出する(大安がいいとか)
- 申請人の名前や住所などを入力。住所は印鑑証明とまったく同じように入力する
登記すべき事項の「別紙表示」ボタンをクリックすると、
別紙への入力画面が開く。
ここにはOCR用紙に入力すべき項目を入力していく。
うちの会社の場合、次の項目について記入した。
- 商号
- 本店
- 公告をする方法
- 目的
- 発行可能株式総数
- 発行済株式の総数
- 資本金の額
- 株式の譲渡制限に関する既定
- 役員に関する事項
- 登記記録に関する事項
文字はすべて全角で入力する。
特に目的の部分は定款をそのままコピーすること。
一字一句たりとも変えてはいけない。
自分の場合、番号にカッコが付いていないという理由で補正を求められた。
「公告をする方法」で電子公告を選んだ場合、
公告を掲示するURLも登記しなければならない。
下の写真のようにURL(全角)をそのまま記入すればいい。
入力が終わったら「終了」をクリックして元の画面に戻る。

すべて記入したら、いちばん下にある「チェック」ボタンをクリック。
「チェック完了しました」と表示されればOK。
問題点が表示されたらそこを訂正する。
問題がなければ申請書の作成は完了だ。
「終了」ボタンをクリックし、ファイルに保存する。

「このまま申請を行ないますか?」と表示されたら、
「はい」を押す。

ブラウザが起動してオンライン申請システムのページが開く。
IDとパスワードを入力してログオンする。
以下のような申請データ作成メニューが開く。
添付書類をすべて登記所に持参するのであれば、
すぐに電子署名を施して申請を完了すればいい。
だが、ソフトで作成した申請書の他にも、
電子定款や取締役就任承諾書などを添付する場合、
上の画面で「添付書類」をクリックして、
添付すべきファイルを選択しなければならない。
下の画面が開くので、
「追加」ボタンをクリックして添付する書類のファイルを選択する。
複数あるときはすべての書類を選択する。

ファイルを選ぶときに下のような確認画面が表示される。
認証を受けた電子定款のみ「公文書」ボタンをクリック。
それ以外は「添付書類」ボタンをクリックする。
すべてのファイルを添付したら「戻る」ボタンをクリック。

元の画面に戻ったら、
「納付情報」ボタンをクリック。
登録免許税の支払方法を指定する。
払い込む人の名前を入力。
通常は代表取締役の名前でいいだろう。
次に「処理状況確認番号入力」という画面が開いたら、
適当な番号を入力する。
これは処理状況をチェックするときのパスワードのようなものだ。
元の画面に戻ったら、
今度は「デジタル署名」をクリック。
これが申請者の身元を証明する「印鑑証明」の代わりになる。
電子定款の時とおなじように住基カードの電子証明書を使ってデジタル署名する。
だから、証明書の媒体を聞かれたら「ICカード」をクリックする。
ICカードリーダーに住基カードをセットして、
電子証明書のパスワードを入力する。
これで申請書と添付書類にデジタル署名がほどこされる。
なお、デジタル署名が終わった後には、
申請書を修正したり、添付書類を追加したりはできない。
どうしても変更したいときはデジタル署名をいったん解除し、
変更が終わったら再びデジタル署名を行なうことになる。
元の画面に戻ったら「作成終了」をクリック。
ポップアップした画面で「はい」をクリックすると、
申請書一式が送信される。
オンライン申請システムで処理状況をチェックしてみよう。
登記申請書のステータスが「納付待ち」になっているはずだ。
「納付情報」の列に「表示」というボタンがある。
この「表示」ボタンをクリックする。

電子納付に関する情報が表示される。
ここで「収納機関番号」「納付番号」「確認番号」の3つをメモしておこう。
電子納付は「Pay-easy(ペイジー)」のシステムを使って行なう。
大手銀行ならペイジーに対応しているはず。
ネットバンキングに登録しているなら、
ネットバンキングのサイトを開き、
ペイジーへのリンクをクリックする。
自分の場合、三菱東京UFJ銀行だったが、
「税金・各種料金払込」というメニュー名になっていた。
ペイジーのページが開いたら、
収納機関番号や納付番号、確認番号を入力する。
最後に確認ボタンをクリックすれば払込みは完了だ。

ちなみにネットバンキングを登録していなくても、
ATMでも払込みの手続きができる。
その場合、収納機関番号と納付番号、確認番号はきちんとメモしていくこと。
払込みが終わったら、
オンライン申請システムの処理状況のページを確認する。
ステータスが「審査待ち」に変わっているはずだ。
あとは登記所からの審査結果を待つだけ。
審査が終わるとメールが届くので、
この処理状況のページで結果を確認しよう。
なお、払込証明書など直接持参する必要がある書類を出すのも忘れないように。
投稿者 yasu : 2008年9月 7日 13:45
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コメント
オンラインで定款認証及び会社設立登記申請を完了しました。このブログがなかったら間違いなく途中であきらめてました。それでもいろんな落とし穴にはまりました。まず、ビスタが駄目と知り唖然としました。眠ってたXPのノートパソコンを引っ張り出しました。アドビのアクロバット6.0を持ってたのですがビスタ上にはインストールできないのでわざわざ9.0にアップデートしたのですが9.0は使えないと知り卒倒しました。それなら最初からアップデートしなかったのに。どうせXPのパソコンで申請するのなら。設立登記申請をオンラインで送信した後入金証明書を持って登記所に言って、オンラインで申請してきたと担当官に言ったところ、オンラインで申請したのに何でわざわざここに来たのと言われました。その顔はこちらをあざ笑うかのように冷ややかに笑っておりました。入金証明書をオンラインで電子署名できないことを知らないようでした。オンラインで申請する人はあまりいないのかと聞くと、私が第一号だといわれ、気絶しそうでした。渋谷ってITのメッカじゃなかったの。電子政府なんて絶対つぶしてやるっていうひとたちの英知と怨念を見たような気がした一週間でした。
投稿者 高尾秀則 : 2008年9月25日 00:08
コメントありがとうございました。
このサイトの情報がお役に立てたようでよかったです。
Vistaではダメなんですね。
いつになったら対応してくれるのか…
それよりJavaのバージョンを何とかして欲しい。
公証役場では「電子定款が増えている」と聞きましたが、
法務局では「オンライン申請はまだ少ない」とのこと。
登記ではあまりメリットがないからだと思います。
オンライン申請でも申請書だけをオンラインにして、
その他の添付書類はすべて紙で持参する、
「半ライン申請」がほとんどだと言います。
オンライン申請はもう少し簡略化するだけで、
もっと普及すると思うんですが…
郵送でも申請ができるにも関わらず、
オンラインでは厳格な認証を求めるというのは、
ちょっとバランスとしておかしいように思います。
投稿者 yasu : 2008年9月29日 16:30