日本に初めて無線LANがやってきた頃の思い出話。1999年は暗号化なんてなかった
《2006年11月30日》 《カテゴリー:ネットワーク》
初めて無線LANに出会ったのは、
会社を辞めてすぐのことだから、
1998年か1999年のことだったと思う。
ある編集部に打ち合わせに行ったところ、
編集さんが無線LANカードをつけたノートを持ってやってきた。
アメリカで買ってきたらしい。
すごくうらやましかった。
それから何ヶ月かたったころ、
メルコ(現バッファロー)が家庭向けの無線LAN製品を発表。
家庭向けとしては初の無線LAN製品「WLAR-T1」である。
発売は1999年8月。
その評価機がうちにやってきた。
http://buffalo.jp/products/catalog/item/w/wlar-t1/
(発売時の価格は59,800円。上記サイトは価格改定後のもの)
当時はまだADSLなんてない時代。
ISDNが全盛の頃で、
WLAR-T1もISDN TAに接続して使う。
規格はIEEE802.11(11bではない)で、
規格上の転送速度は2Mbps。
実際はそれより遅くなる。
まあISDN経由でインターネットに接続するなら十分な速度だが、
複数のパソコンの間でファイルをコピーしようとすると、
びっくりするくらい遅い。
Laplinkを使ってシリアルケーブルでつないでいるかんじ。
(といっても今さら分かる人は少ないだろう)
上の製品カタログを見て面白いのが、
製品仕様のセキュリティの項目。
「ESS ID」と書いてある。
そう、当時はESS IDを設定することがセキュリティ対策だったのだ。
WEPやWPAなんてセキュリティの規格はまだない。
その気になれば盗聴し放題。
とはいっても無線LAN機器なんて持っている人はいないから、
盗聴の心配なんてなかった。
当時のアクセスポイントの設定画面が残っている。
まずはESS IDの設定画面。
無線関連の設定はこれだけ(笑)
WLAR-T1はチャンネルの設定がない。
2,471~2,497MHzの1チャンネルのみだ。

次にISDN TAの接続先設定。
ダイヤルアップ接続です。

また、レポート画面には電話代やプロバイダ接続料が表示される。
当時はこんなに接続コストが高かった。

それが今や数千円で使い放題。
光ファイバなら数十Mbpsの高速通信。
無線部分でもIEEE802.11nでは最大130Mbps、
将来的には300Mbpsまで速度が引き上げられる。
条件が良ければ有線LANよりも速いかもしれない。
「隔世の感」とはまさにこのことだ。
最後に追加。
当時のPC Watchの無線LAN記事。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990622/dgogo02.htm
投稿者 yasu : 2006年11月30日 02:17
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