無線LANの常識と非常識。11aの方が障害物があっても高速?
《2006年11月14日》 《カテゴリー:ネットワーク》
無線LANの記事を書く仕事をやっていて、
いろいろ最新の機器も含めてテストしています。
で、よく言われるのが、
「11b/gの方が障害物にも強い。APと端末が離れていたら11b/gがおすすめ」
という話です。
確かに5.2/5.3GHz帯を使う11aよりも、
2.4GHz帯の11b/gの方が電波は回り込みやすい性質があり、
条件が悪いときは11b/gの方が安定して通信できそうな気がします。
ところが実際にテストしてみると、
条件が悪いときでも11aの方が高速なことが少なくない。
APを1階、端末を2階に設置して、
端末のモニターでは11aの方が電波が弱いときでも、
実際にスループットを計ってみると11aの方が速い。
この話は以前にASAHIパソコンの特集でも取り上げたことがあります。
NECによると「チップの設計」が理由とのこと。
多くの無線LAN機器に使われているAthelos社のチップでは、
11aの信号を解析する能力がすぐれていて、
強度は弱くても電波を拾っている限りは、
11aの方が安定して高速に通信できるらしいです。
さらに11b/gの2.4GHz帯はノイズがいっぱい。
電子レンジが2.4GHz帯を使っていることは有名ですが、
最近はコードレスフォンやドアフォンも2.4GHz帯を使うものが増え、
また、Bluetooth接続のマウスやヘッドセット、携帯電話も2.4GHz帯です。
端末が11aに対応しているなら、
APには11aでつないだ方が高速で安定しそうです。
今回もいろいろ条件を変えて試していますが、
端末からAPが見える限りは11aの方が有利、
ただし、ある程度の距離になるとどちらか片方が見えなくなる。
11b/gが生き残ることが多いけれど、
反対に11aの方がしぶとく生き残ることもあったりして、
こればかりは実際に現場で試してみないと、
どちらがいいとは言えません。
というわけで11aと11b/gの両方式に対応した環境では、
常識にとらわれずどちらが高速で安定しているかを、
実験してみることをおすすめします。
投稿者 yasu : 2006年11月14日 13:02
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