WindowsVistaは使いにくい。操作に一貫性がない。
《2006年10月15日》 《カテゴリー:Windows Vista》
RC1が公開されて以来、
Vistaをしばらく試用し続けていますが、
インタフェースが分かりにくくなったというのが正直な感想です。
おそらく多くのユーザーに大混乱をもたらすでしょう。
単に「Vistaのインタフェースに慣れていない」という理由ではありません。
インタフェースに一貫性がないのです。
これはVistaに始まったことではなく、
以前から少しずつ混乱の度合がひどくなり、
Vistaがそれをさらに加速したと言えると思います。
今から考えると、
Windows95がもっとも矛盾が少なく、
操作の際に迷うことが少なかったと思えます。
「一貫性の欠如」の例をひとつあげてみます。
次の写真はVistaの起動直後に表示される「ウェルカムセンター」と、
さまざまな設定を行う「コントロールパネル」です。
アイコンを開くためにはどうすればいいのでしょうか?


正解は、
ウェルカムセンターはアイコンをダブルクリック、
コントロールパネルはアイコンをクリック、
です。
同じようなアイコンが表示されたときでも、
場面によってダブルクリックになったりクリックになったりします。
これから初めてVistaに触れる人に、
操作の原則をどう説明すればいいのでしょうか?
これがWindows95のころは話が単純でした。
アイコンを開くときはダブルクリック、
アイコンを選択するときはクリック。
また、ツールバーのボタンやメニューのアイテムはクリック、
と原則がはっきりしていたので迷うことはありません。
なかなかダブルクリックのコツをつかめない人も少なくありませんが、
そこを突破すれば基本操作で迷うことはありません。
Vistaではアイコンのサイズを自由に変えられます。
上に示した例だけでなく、
フォルダのウィンドウを開いたときも、
アイコンなのか、ボタンなのか、
クリックなのか、ダブルクリックなのか、
即座に判断できない場面が多発します。
操作の一貫性を破綻させる理由のひとつにウェブがあります。
リンクをクリックするとリンク先が開く。
あまりにも当たり前の操作ですが、
もしWindows95の原則をつらぬくのであれば、
リンクはダブルクリックで開くべきです。
(オブジェクトを開く動作なので、ショートカットと同じだと考えるべき)
リンク=クリックがブラウザの中で完結していればよかったのですが、
Windows98以降でブラウザとウィンドウズのインタフェースが、
一体不可分のものとなります。
MeやXPでも前述の混乱はありましたが、
Vistaではそれがよりひどくなっていると感じます。
富士通は伝統的に、
ウィンドウズの設定を変更して、
アイコンもクリックで開くようになっています。
こちらの方がインタフェースの一貫性という意味ではすぐれていると思います。
(普段は通常の環境で使っている人にとっては、耐えられない設定ですが)
上であげたのはごく一つの例です。
インタフェースの一貫性が破綻した例として、
ベータテスト中の「オフィス2007」があります。
下に新しいエクセルの写真がありますが、
編集中のファイルを保存するにはどうすればいいでしょうか。

答えは「左上のオフィスアイコンをクリック」です。
これで従来の「ファイル」メニューに相当するメニューが表示されます。
また、オフィスアイコンの横にあるFDアイコンをクリックしてもかまいません。
オフィス2007になって、
新たに「リボン」というインタフェースが取り入れられました。
メニューの代わりに機能を分類した「タブ」を設け、
タブをクリックするとその下にある「リボン」が切り替わるというものです。
従来のツールバーに代わる存在です。
これまで、印刷や保存をするには「ファイル」メニューを開き、
カット&ペーストなら「編集」メニューを開き、
ソフトの設定を変更するには「ツール」や「編集」メニューで「オプション」を探し、
というようにどのソフトもある程度共通したメニューを持っていました。
オフィス2007ではメニューがなくなったので、
どこにアクセスすれば何ができるのか、
これまでの経験がまったく役に立たなくなったのです。
(従来のインタフェースに戻すことはできるのでしょうか?)
ブラウザの新バージョン「Internet Explorer 7」も同様です。
デフォルトではメニューがなく、
ボタンがいくつか並んでいるだけです。
しかし、IE7はオプション設定でメニューバーを復活させられます。
使いやすい操作体系を追求するのは大事なことですが、
それぞれのソフトが勝手なことをやり始めたのでは、
ユーザーが混乱するばかりです。
Macintoshの場合、アップル社がインタフェースのガイドラインを定めていて、
大部分のソフトはこのガイドラインに沿っているので、
基本操作で迷うことはありません。
(現在はどうなっているか分かりませんが)
「Vistaになるとこんなに使いやすくなる」と、
3Dグラフィックスを駆使した派手な部分ばかりが取り上げられますが、
それよりももっと基本部分で改善しなければならない点があるはずです。
(追記)
一貫性の欠如について具体例を紹介しました。
以下のページもご覧ください。
http://www.center-left.com/blog/archives/2006/10/windows_vista_2.html
(付記)
こう書くと「Macintoshがやはり使いやすい」と言う人がいますが、
Macの操作環境もけっして理想的なものではありません。
1980年代~90年代前半のハードウェア環境には合っていても、
現在では見直すべき点が多々あると思います。
たとえば、メニューバーが画面最上部にまとめられているのは、
13型ディスプレイが主流だったころはすぐれたアイディアであっても、
20型が安価に入手できる現在では、
マウスの移動距離が長くなるだけで、
とてもすぐれたインタフェースとは言えません。
過去のシステムとの互換性を維持するのも重要ですが、
OS Xへの移行のときにでも見直すべき点だったと考えます。
投稿者 yasu : 2006年10月15日 13:53
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コメント
初めまして。
「VISTA」「使いにくい」でググッてお邪魔しました。
致し方なくPCを更新したのですが、選択肢がVis田しかなかったのです。
使いにくいですねぇ。Me使ってた私が言うのですから確定。
Meで使ってたほとんどのアプリ買い換えないと。
窓は2000あたりをピークに、間違った方向に進撃していると思われてなりません。
では。
投稿者 P : 2007年03月25日 14:35
VISTAは腹立たしいくらいに使いにくいです。日本人の感覚と、VISTAを作り変えた外人さんの感覚の違いかなぁ、と思ってしまいますが、土俵からリングに変わった以上に様子や使い勝手が異なりVISTAを買おうなどサラサラ思いません。そのVISTAを買ってしまった人のPCを、XPモードに変える方法などあるのでしょうか。
投稿者 し : 2007年05月16日 01:56
自分もまさに「vista」「使いにくい」でググってきました。
UI関係の仕事をしてますが、従来からの操作性をカケラほども考慮してない、暴挙に近いUIですね。ユーザビリティなんか糞喰らえってか?
「ここら辺にあったのに!」…と、当り前の操作ができないストレス。代わりに並ぶ得体の知れないアイコン群に、眩暈すら覚えました。
既存ユーザをないがしろにするにも程がある。
そりゃ慣れればそのうちイケるでしょう。でも、こんな調子で今後もユーザを尻目に突っ走るのでしょうかね。
投稿者 s : 2008年01月26日 17:30
わたくしも「VISTA」「使いにくい」でこちらのページにアクセスした者です。
Win95からのユーザーのため、Win2000ぐらいまでは特にマニュアル等を見なくても操作できましたが、VISTAはどこに何があるかが直観的にわからないのでイライラします。
もうおっさんなのでしょうか・・(笑)
投稿者 Anonymous : 2008年05月26日 17:24