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Norton Save & Restore 標準価格:10,290円(税込み) 対応OS:WindowsXP 製品情報 ダウンロード版(6,720円)も用意されている |
機能の豊富さや使いやすさでは「Acronis TrueImage」と双璧をなすと思います。ファイル単位と領域単位の両方式に対応するほか、製品CDから起動しての作業にも対応します。Acronis TrueImageと対比しながら、Norton Save & Restoreの特徴を見ていきます。
Symantec社は「Norton Ghost」というバックアップソフトを発売していますが、「Norton Save & Restore」はその後継製品と言っていいかもしれません。Norton Ghostが領域単位のバックアップしかサポートしていなかったのに対し、Norton Save & Restoreはファイル単位のバックアップにも対応しています。また、Norton Ghostのすべての機能はNorton Save & Restoreに含まれています。
Norton Save & Restoreの元となったNorton Ghostは、PowerQuest社の「V2i Protector 」というバックアップソフトの技術を用いて設計されています。元々、Symantecの「Norton Ghost」とPowerQuestの「V2i Protector」はライバル製品だったのですが、2003年にSymantecがPowerQuestを買収して、V2i Protectorの技術を取り入れた「Norton Ghost 9.0」を2004年に発売しました。というより、「Norton Ghost 8.0のラインをフェードアウトさせ、V2i ProtectorをNorton Ghost9.0のブランド名で販売した」といった方が正確かもしれません。
PowerQuestは他にも「DriveImage」というバックアップソフトも開発するなど、バックアップの世界では実績を持つ企業でした。そういうわけで、Norton Save & Restoreはとても氏素性がいいソフトと言えます。
Save & Restoreを使ってみるとすぐに分かりますが、操作はとても分かりやすく、必要に応じて細かな設定もできるようになっています。デフォルトの設定でそのまま使っても十分に安全性を確保できますし、使い方に会わせて細かくカスタマイズすることも可能です。
製品CDからの起動にはWindowsPE(Windows Preinstall Envirionment)が使われています。TrueImageでは製品CDからの起動にLinuxが使われていて、標準ではサポートされていないハードウェアを使っているときは手も足も出ませんでした。しかし、Save & RestoreではWindowsのドライバがあるハードウェアなら、製品CDから起動するときも利用できます。特にRAIDを構築したときなどは力を発揮するはずです。
反対に欠点としては、動作が重いところが挙げられます。最低でも256MBのメモリーがなければ動作せず、快適に利用するためには384MBから512MBは必要になりそうです。また、サポートするOSはWindowsXPのみであり、Windows98/MeやWindowsNT4.0では利用できません。これはSave & Restoreが.NET Frameworkを利用しているためです。Windows98/MeやWindowsNT4.0での動作が保証されていないというレベルではなく、まったく動作する見込みはありません。
バックアップソフトとしての基本機能はTrueImageと同等だと考えて差し支えありません。領域単位とファイル単位の両方式のバックアップに対応するほか、製品CDから起動してのバックアップや復元に対応しています。また、スケジュールを指定して自動バックアップできるのはもちろん、他のアプリケーションを実行しているときにバックグラウンドでバックアップすることが可能です。HDDの内容を別のHDDにコピーして、新しいHDDへの換装に利用することもできます。
使いやすさはユーザーによって受け取り方が異なるでしょうが、Save & Restoreの方がとっつきやすいという印象を受けました。まず、インストールを完了すると「高速セットアップ」という画面が現れます。バックアップの基本タスクを定義するもので、標準では「Cドライブ全体を週2回(日・木曜日の19:00)」「マイドキュメントやデスクトップ、Internet Explorerのお気に入りを毎日(18:30)」が設定されます。バックアップイメージの作成先としてはDドライブが選択されます。つまり、インストールをするだけでシステムクラッシュへの対応とともに、データの定期的なバックアップが行えるわけです。
また、領域単位で作成したバックアップイメージから復元をするときは、バックアップイメージのファイル名を指定するのでなく、バックアップした日付と時刻を選ぶのが基本です。ちょうどWindowsに備わった「システムの復元」と同じように、指定した日時の状態に復元することができます。「システムの復元」と異なるのは、システムファイルだけでなくデータファイルも含めてHDDの内容のすべてを昔の状態に戻せるところです。
アップデートが自動化されているのもTrueImageにはない特徴です。「Norton Internet Security」でおなじみの「LiveUpdate」機能によって、最新版がないかを定期的にチェックし、アップデータが公開されているときは自動的にダウンロードし、インストールすることが可能です。
領域単位でのバックアップの場合、「完全バックアップ」と「増分バックアップ」の2種類を選択できます。TrueImageにあるような「差分バックアップ」には対応していません。ちなみにSave & Restoreではバックアップイメージのことを「リカバリーポイント」と呼んでいます。「バックアップした時点のHDDの状態をリカバリーできる」という意味合いでしょう。
リカバリーポイントは最大いくつまで保持するかを指定でき、それ以前のリカバリーポイントを自動的に削除することが可能です。たとえば、6つのリカバリーポイントを保持する設定にしたときは、毎日バックアップするなら一週間前までさかのぼることができます。
一方、ファイル単位のバックアップは、標準でバックアップ対象のデータが定義されていて、それをカスタマイズする形式になっています。マイドキュメントとデスクトップ、Internet Explorerのお気に入りはすべてバックアップの対象となります。さらにHDD上の一般的な形式のデータ(ワードやエクセル、パワーポイント、PDFファイル、各種のビデオや画像、音楽ファイル)もすべて検索してバックアップされます。必要のないものはチェックを外すほか、他のフォルダもバックアップしたいときは設定を追加します。ちなみにOutlook Expressのメールは標準でバックアップされないため、メールのフォルダを追加しなければなりません。
領域単位の設定とは異なり、ファイル単位のバックアップではつねに「増分バックアップ」が行われます。また、ファイル単位のときは一つのイメージファイルにまとめられるのではなく、それぞれのファイルが別々にバックアップされます。しかし、独自の形式で圧縮されるため、復元にはSave & Restoreが必要になります。
TrueImageでは単発のバックアップと定期的なバックアップの設定が別の場所に分かれていましたが、Save & Restoreでは定期的な自動バックアップが基本となっています。バックアップの設定を行うときに必ずスケジュールを指定する画面が現れます。日単位や週単位、ログオン時、ログオフ時など指定したタイミングでバックアップを自動実行するように指定できます。また、一日に複数回のバックアップを行うように指定することも可能です。ファイル単位でデータをバックアップする場合、より短い間隔でバックアップをとれるわけです。